地方の小さな動物園が企画を行い、日本中、いや世界中を震撼させた究極の生物展示会、「ごきぶり展」。

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今回はそのレポートの後編です。
前回に引き続き、今回も「グロ注意」ですので閲覧には十分にお気をつけ下さい。

前編はこちら→周南市徳山動物園特別企画展「ごきぶり展」に行ってきた(前編)


◇◇◇


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それでは、暗幕で仕切られた不気味なスペースへ入ってみたいと思います。


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ゴキブリも十人十色
種類の豊富さ、歴史の長さ、繁栄の度合い、適応力の強さ、どれをとってもエキスパートなゴキブリですが、人気者の座はなかなか勝ち取れないようです。しかし、ゴキブリにもいろんな種類がいます。もしかしたら、「あっ!これ可愛い」とか「おっ!カッコイイ」と皆さんのお気に入りのゴキブリが見つかるかもしれません。
(展示説明より引用)

暗幕の中は今回の特別企画のメイン展示、「世界のゴキブリ大集合!」エリア(?)になっています。
文字通り徳山動物園が世界中から集めた数々の「ゴキブリ」が展示してあります。

ここからはできるだけ固定観念を捨て去り、上の展示説明にもあるように、お気に入りの洋服を探すくらいのカジュアルな感覚でどうかご覧ください。



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▲まずは中南アメリカ生息の「ブラベルス・アトロボス」

ブラベルス・アトロポス
大きな翅(はね)をもっていますがあまりとぶことはできません。見る人が見るととてもきれいなゴキブリでアトロポスという女神様の名前がつけられているほどです
(展示説明より引用)

体長60~70mmの比較的大きなゴキブリです。
羽の形状が独特で、日本のゴキブリとはだいぶ雰囲気が異なります。
でも「アトロポス(女神の名)」はちょっと言いすぎですかね。


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▲続いては中央アメリカ生息の「ジャイアントウッドローチ」

ジャイアントウッドローチ
森林に生息する大型のゴキブリです。翅(はね)の模様の美しさとガッチリとした体形が人気です。ゆったりした動きで貫禄があります。
(展示説明より引用)

これもかなり大型のゴキブリです。
たくさんの人がキャーキャー悲鳴を上げながら見ているのにピクリともせず、まったく動じていませんでした。
体だけじゃなく懐(ふところ)もでかいですね。たしたもんです。


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▲同じく中央アメリカ生息の「オレンジヘッドローチ」

オレンジヘッドローチ
名前の由来にもなっている、成虫の胸部のオレンジ色と黒い模様が特徴です。黒い模様には個体差がって、人の顔がかかれているように見えます。海外でも日本でもペットとして人気があります。
(展示説明より引用)

オレンジの頭が特徴的なユニークなゴキブリです。
模様が人の顔のように見える個体もいて鑑賞やペットにむいている種類のようです。
ゴキブリ界の金魚といったところでしょうか・・、実際どうなんでしょうね。


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▲そして大御所「マダガスカルオオゴキブリ」

マダガスカルオオゴキブリ
羽がなく飛ぶことができません。オスには角のような突起があります。捕まえるとシューシューと威嚇して鳴きます。世界的に人気のペットゴキブリです。
(展示説明より引用)

昨年のキモアニにも展示されていた大型のゴキブリです。
上の写真には写っていませんが頭に突起があって、見ようによってはカブトムシに見えないこともありません。
でもゴキブリはゴキブリです。


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▲インド生息の「ドミノローチ」

ドミノローチ
ゴキブリだといわれないと分からないくらいにゴキブリらしくない姿をしています。白黒模様をしたものが成虫で、茶色のものが幼虫です。ドミノ倒しの「ドミノ」に似た配色だと思いませんか?
(展示説明より引用)

画像検索してもらうとよく分かるのですが、これはまったくゴキブリに見えません。
ちょっと大きくて変わったテントウムシといった感じです。
これならいけますね。カワイイ。


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▲ラストは日本の在来種「ヤマトゴキブリ」

ヤマトゴキブリ
日本の在来種です。江戸時代の初め頃までは屋内で見られる唯一のゴキブリでした。生息の南限は岡山県とされ、不思議なことに陸続きの山口県はほとんど見られないようです。
(展示説明より引用)

本州生息なんですがなぜか山口県では見られないゴキブリです。
クロゴキブリの勢力に負けて屋外に追いやられ、現在は雑木林などで生活しているようです。
ゴキブリの世界もいろいろたいへんみたいですね。


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他にも、オーストラリア生息の「ヨロイモグラゴキブリ」や東南アジア生息の「カプチーナ」など、まだまだたくさんのゴキブリが展示してありましたが、写真の写り等の関係で紹介は割愛させていただきました。

お気に入りの1匹はみつかりましたかね?


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このエリアには世界のゴキブリと合わせて、「世界のゴキブリ事情」というプチ情報も掲載されていたりして、なかなか興味深い(?)展示内容でした。

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出口付近には日本のゴキブリの生息環境を再現したスペースが・・、

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ゴキブリは全てダミーですが、あまりにリアルすぎて世界のゴキブリよりもむしろこっちのほうが悲鳴率が高かったように思います。
やはり日本のゴキブリは最凶です。

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暗幕エリアから出ると・・・、

あっ!

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「ゴキブリキング」だ!

ちょうど時刻は11時、「ゴキブリレース」の開始時間でした。

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「ゴキブリレース」は、徳山動物園の園内で捉えられたゴキブリ4匹にマダガスカルオオゴキブリを加えた計5匹で行われるスピード競争で、

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熱き思いを心に秘めたゴキブリたちの手に汗握る勝負を観戦することができます。
レースの状況によってはゴキブリキングの必殺技も見ることができますのでキングファンは必見ですね。


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ということで、
以上が周南市徳山動物園「ごきぶり展」の訪問レポートでした。

展示会自体はコンパクトながらも非常に楽しめましたし、なにより「ゴキブリのイメージを変える」という展示目的においては大成功だったんじゃないかと思います。

お客さんもすごく多かったですね。

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ただ、今年の展示は、事前にゴキブリがテーマということが分かっていましたので、実際に会場でゴキブリさん達を目の当たりにしてもそれほど大きな衝撃は受けませんでした。

全体的な悲鳴率も昨年の「キモアニ」の方が高かったと思いますし、やはり開催前に盛り上がった分、「出落ち感」が強かったんですかね・・。

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ともあれ、

周南市徳山動物園「ごきぶり展」は平成27年8月31日(月)まで行われていますので、まだ行かれていない方はぜひ足を運ばれてみてください。

きっとゴキブリのイメージが(いろんな意味で)変わると思います。




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